可愛い女とぶりっこ女の違い

『ぶりっこ』
男性の前でだけ態度がかわったり、本当の自分を偽ってモテようとする女性のことを昔からこう揶揄してきたものだ。

私自身が昔は甘えることが苦手であったことが理由で、そういう女性が得意ではなかったし、自立した女という意味を勘違いして、どうにも恥ずかしいぐらいツンツンしていたものだ。

コンパに参加しているにも関わらず、仲良しの女性にしか笑顔もろくに見せず。可愛いと思われるであろう言動なんて、絶対してやるもんか。。とか、何を頑なになっていたのであろう。

そして、当たり前だけど自分が素敵だと思った男性に連絡先を聞かれることもなく、お友達として繋がることもなく、ただただ疲れて帰ってきていたものだ。

ああ、今夜も時間と化粧とカロリー(コンパの後の反省会という名の女子会での飲食含む)の無駄だった！と何度思ったことか。

一般的にも、ぶりっこ女性に対する注目があるのだな。と気づいたのは、この記事を書くにあたり『ぶりっこ』というキーワードを調べていたとき。その検索キーワードの多い事！中には、『ぶりっこに多い名前』なんていう検索キーワードも出てきた。(名前とか関係ないと思うのだけれど。笑)

一般的なところでのぶりっこの特徴が以下15項目だそうだ。

・同性には好かれない
・自称天然
・自分より可愛い子には冷たい
・ブスと一緒に行動したがる
・アヒル口で過ごす
・男好き
・上目遣い
・無関心な人にもぶりっこ
・語尾をのばす
・ボディタッチをよくする
・瞬きが異様に多い
・裏表が激しい
・自分自身を下の名前で呼ぶ
・ブサメンなら素が出る
・男性と女性の前で態度が違う

確かに、個人的にもこの行動をする女性は得意じゃないな。。と思う部分もあるが、中には、アヒル口でずっといたり、頻度高めに瞬きしながら上目遣いでずっといることって、実は結構な努力ではないか！と思ったりもしたし、ボディタッチをして人の気持ちを寄せようとするあたりは、心理的にも的を得ている行動ではないか！とさえ思う。

リレーションシップのカウンセリングをさせていただく中で、最近よく思うことがあるのだ。自分のアピールポイントをしっかり把握して、それを最大限に使うことにより自分の欲しいものを手に入れることって、実は最高に即効性があるリレーションシップの構築方法であり、最高に賢い行動なのではないかと。

いつしかの私のように、婚活パーティにいっているのに 笑顔一つ見せず、本当は出来るであろう気遣いさえ行動で示すのをためらって、女子だけでかたまって、ただただ時間が過ぎるのをぼーっと立っているのって、どんな目的があろうのだろう？

ぶりっこ行動で問題なのは、『無関心な人にもする』とか『自分より可愛い子には冷たい』という目的が定まっていない行動ではないだろうか。無関心な人からもモテる事が目的であれば、その行動も意味があるだろう。

だが、大体は『自分が人生で一緒にいたいと思う男性に魅力的に思ってもらう』ことが目的であるので、そこにフォーカスした行動をおこしたいものだ。 無関心な男性の気を引こうとするというのは、それこそ時間とエネルギーの無駄使い。そして、自分より可愛い子に冷たくするというエネルギーも無駄遣い。

自分より可愛い女の子かどうかを見極めている時間さえもったいない。

それならば、さっさと相手を見つけて、さっさと自分の魅力(笑顔や気遣い、ポジティブ思考や多彩な趣味)を相手に見せたり伝えたりして、その場を有効な時間として終える。それが十分にできたら、最後まで残ることもせず、さっさと退出して自分の好きな時間にあてたって良いのだ。

もし、その会場にご自身の相手が見つからないと思ったら、次の目的をもって立ち去ることだっていいし、恋愛相手には無理そうだけどお友達として関わることにより世界が広がりそうな人がいたら、思わせぶりな態度はせず(ここポイント！) はっきり『お友達になりたい』と伝えて繋がることだってその時間の有効活用であろう。

過去の自分に言いたい。 だったら、コンパなんて行かずに家で本でも読んでろー！と。 折角自身の大事な時間を使うのであれば、良い意味でぶりっこな可愛い女であることにより、自分の魅力を最速で最大限にお勧めすることが幸せへの近道であることを。

可愛い女であることで異性からの視線や評価が気になるという意見も良く聞く。

そもそも気にしなくてもいいんじゃない？とも個人的には思うが、女子の世界ではそうはいかないのも重々承知。 ただ、その視点で見渡してみると、本来の目的をはっきり伝えて(例えば、私結婚したいからこの3カ月はめちゃくちゃ可愛い女を頑張る！とか、あの人が好きすぎてたまらないから会うたびにわかりやすくアピールする！など) 目的をクリアに一生懸命行動している女子って、逆に見ていて気持ちが良いいう評価を受けているように感じる。

まわりも、『それなら応援する！』となっていたり、『よくやるわね～ さすが〇〇ちゃん』みたいな言葉を受けながらも、決してそれがマイナス評価ではないものである。

可愛い女とぶりっこの違いは、甘えたり頼ることを少々演じることにより、賢く自分の欲しい幸せを手に入れているか、それとも、ゴールが見えなかったり、そもそも定めることもしていないのに、無駄なエネルギーを使って終始演じて迷子になっているのか(しかも同性に嫌われてしまって！)の違いではないだろうか。

迷子って不安だし、時間かかるし、心も体も疲れる。 まずはしっかりゴールを見つけて、そこに向かって効率的に幸せをつかみにいこうではありませんか！