女性は地球のインテリア
この言葉は、4年ほど前にとあるWeb記事で目にした、女性としてはじめて経団連で役員をつとめられた 吉田晴乃氏 (イギリスの老舗大手電気通信事業者BTグループの元日本法人代表取締役社長、元日本経済団体連合会審議員会副議長) の名言。
「ミーティングへ行って、パッと入った時に、空気変えられる女性ですか?」同氏からのその問いは、当時サラリーマンで秘書室に所属していた私にイナヅマを落としたのが記憶に新しい。
取締役会では、なるべく目立たないスーツに足音のしない低いヒール、自身が講師をする場でも文字通り『無難に』ダーク系のスーツを着ていた。プライベートではおしゃれを楽しんでいたものの、パブリックの場では、自身を押し殺すような窮屈な装いを常に感じていた日々。
財界幹部の会議にも11センチヒールを履いて出席する吉田氏は言う。「優秀な女性は本当にたくさんいます。これからは、公平な土俵で男性も女性もガチの真剣勝負です。どんと勝負に出たらいいんです。女性にだけげたを履かせていいのかという議論もありますが、どんどん履いたらいいんです。げたを履いて自分の身の丈以上に手を伸ばすというのもグローバルスタンダードなんですよ。私なんて、11センチのピンヒールで竹馬まで履いてやってきましたから。手が届きそうなら何でも使いますよ。日本の女性は「自己肯定感が低い」と言われますが、頭は臓器の一つですから、男女に違いはないと私は思っています。もっと堂々としていいんです。」
同氏いわく、日本の女性は「誰も見ていないから」というアンダーエスティメイト(過小評価)がちであり、それが仕事にも間違いなくリンクするとのこと。「誰も見てない、私のやること…」と思うと、公私ともに手抜きをしてしまいがち。
要するに、「いつも、私は見られているんだ!」という目線を持つことで、自分の影響力を感じられるようになり、そして信じることによりパワーが発揮されるという観点。
私自身米国生活で感じたことは、吉田氏が述べられている通り、リーダーになる女性が皆良い意味でものすごく自意識過剰であるということ。自分の影響力をとても信じていて、だからこそその場の雰囲気を変えられる女性であるのだと。
特にリーダーになる方は、『憧れを持たれる』ということも次期リーダーを育てるためにも必要な要素であり、装いが自分の武器になることも吉田氏から気づかされた。
当時は秘書という立場もあって、黒子のようなスタイルを心掛けていたけれど、それからは季節や天気に応じ、晴れやかなスタイルに心がけることにトライ。新入社員の研修には、春×Welcomeの気持ちをこめてピンクや白などのジャケット。ノーブルなネイビースーツに身を包むときも、ポイントに目を引くスカーフを織り込む。
これまで、一度も声をかけられたことなかった社外取締役である某企業の社長にも『春らしくて、いいですね』とはじめてお声がけいただいたことが一層その視点の大切さを感じることに。
役員のおじ様たちであっても、新入社員(当時9割男性)であっても、真っ黒集団に混ざることになるわけで、そこにダークスーツで現れてもただ単になじむだけ、ということを初めて俯瞰しながら体感。
先日、入社したばかりの女性から『今度、卒業を祝う会合に出るのですが、それにふさわしき服装での参加の指示があったのです。無難にリクルートスーツでいいですかね。。』との相談があった。その際に、前述の言葉『女性は地球のインテリア』の考え方をもとに、どのような気持ちでそこに臨みたいかの確認と共に、春らしくそして晴れやかな送別の心を添えた明るいカラーのジャケットまたはスーツをおすすめさせていただいた。
業界や、その場の背景があることは重々承知だけれど、同じリクルートスーツに身を包む女子大生や同じネイビースーツに身を包むお受験お母様たちを見るたびに『ああ。。もったいない。。』とお節介心がわいてしまう今日この頃。
『普通でないことが良くないこと』のような風潮がある中で、皆が自身を押し殺してしまっているように映る。「王道から外れたこと(普通でないことが良くないことであるという思い込みからの解放)が、私の生き方を自由にした」と吉田氏は語る。
昨今では、常識に縛られない視点や行動力が新たな価値や成果を生み出してきたと認知されはじめた日本。自分の強みや魅力を、もっと自由に魅せられるグローバルスタンダードが日本にも根付く日が来ると願いながら。
ご自身が放つエンパワーメントを思う存分発揮して、『あの人が入ってきただけで雰囲気が変わるよね』という最高の賛辞を受けてみようではありませんか!
そして、どうぞご自身が『地球のインテリア』であることを今一度お感じいただきたく。まずは、春らしい装いで、華やかな春を愛でましょう♡
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