装いの力を借りる

引越しを機に、沢山の写真と対峙した。 片付けを進めなければいけないのに、一向に進まないあるあるのシーン。 うわー!うひょー!きゃー!そんな心の声の数々。

そして沢山の洋服やバッグたちとも対峙した。 あの時にきていたこの洋服。あの時やけくそで買った一度も使っていないあのバッグ。 セールだったからと手にしたけれど、まだ値札もついてるし。 ああ、これがまた着れるようになるといいな。。笑 など。

その時の想いや、その時の情景が思い浮かんでくるものである。 そして、洋服ってその時の自分を象徴するものでもあることに気づく

当時の自分とファッション

自分に自信がなくて、自己防衛本能が高かったばかりにやたら派手なファッションをまとっていた時代。
平凡な毎日にスパイスを取り入れたくて、仕事場に着ていったの?!と目を疑う尖がったファッションをまとっていた時代。
ダイエットが成功して、毎晩次の日に着ていく洋服をるんるんコーディネイトしていた時代。
走ることに没頭しすぎて、普段からやたらスポーツウェアで過ごしていた時代。
現実から目を背けたくて、自分の服さえうまく選べなく、やたらおばさんくさいファッションをしていた時代。
スピード昇進して、すごくうれしくて、張り切ってジャケットやスーツばかり着ていた時代。

自分を大切にしよう。という言葉が飛び交う中、自分にまとう洋服や小物選びもまさにその一端のように感じる。 自分のことを大切にできていない時のコーディネートったらもう!

実際、日々の雑務に追われ3日程人に会わない生活をしていた時、アポへ向かう直前に一番手前にあった服をつかみ、自分のが見当たらないからと母のレギンスを借り、約束時間に間に合うよういそいそと出かけて行ったある日。

訪問先のアパレル会社を経営する友人に『どうしたの?疲れてる?』と指摘されたのち、『世捨て人のようなファッション』なんて呼ばれたものだ。 帰ってから、客観的にみる自分の姿を認知し、全く今の自分に似合わないその服を即処分。笑

『適当にチョイスするんではなくて、自分、いる場所、相手。時間、手間をかけて。』って彼女からのメッセージ。出かける前の自分のチェック項目になった。

戦闘服をまとうことで得たパワー

その友人が、着なくなった仕事用戦闘服(要するに、ビジネスシーンに着て行けそうな服をこう呼ぶ)を譲ってくれた時があった。 その洋服に袖を通した途端、仕事モードにスイッチがはいり背中がピンっとしたのを感じた。ビジネスシーンで着こなせるのだけれども、どこか女性経営者ならではの柔らかさも醸し出す洋服たち。ノーブルでいて、フェミニン。 彼女にしたら、既に戦い終わった洋服たち。けれど、私にはまた新しいエナジーチャージになったことを確実に感じたものだ。 そしてその戦闘服を着ていった時ほど、新しいアイディアや新しいビジネスのご縁に遭遇したのはきっと洋服の力も大いにあると思われる。

鏡に映る冴えない自分を見るのも、その冴えない自分を相手に見せている自分を感じるのも、目をそむけたくなるけれど私なのだ。 時間がなくて、そこにエナジーをかけらないのもとてもよくわかる。 けれど、そんな時だからこそ洋服や小物の力をいただこう。

気遣いの装い

今、私の愛する友人が、闘病生活をしている。

私だったら、それこそ身にまとうものなんてプライオリティ最後になりそうなものなのに、彼女はここぞとばかりに綺麗な色のパジャマを身にまとったり、着心地の良い部屋着のボタンを♡ボタンに付け替えたり。 髪が抜けることを想定しながら、隠すツールを調達するのではなく、スキンヘッドに似合うスカーフを選んだり、似合うメイクを学んだり。

自分を大切にするって、こういうことってまざまざと魅せている姿に胸が熱くなった。

そして心優しきメイクアップアーティストの友人は言う。

メイクも、服装も、一番目にするのは相手なのよね。だからこそ、その方が元気の出るような色を選んだり、落ち着いて話せるような雰囲気を作ったり。 そして、そんな様子を見た自分がまた元気がもらえるのよ。

彼女の話を聞いた時に、大好きなアメリカのリアリティショー『Queer Eye(クィア・アイ)』(日本からだとネットフリックスで見れます!)を思い出す。 この番組の事は、別途じっくり綴りたいので簡単に説明すると、要するにイケてない男女をイケてるゲイ5人組がメイクオーバー(変身・改造)するのだ。が、その内容がとても深くて心に刺さる。その中で、今回のテーマにリンクするのは長年連れ添ったパートナーに対する『気遣いの装い』。 相手のために選んだ服装で、相手のために時間をかけて、最高の自分であらわれる。 それこそ愛なのだと。

家にいる時の、史上最高にだっさい自分や史上最高にグダグダな自分を見せている相手だし。と考えがちなのだけど、愛するあなたと出かけるから。こんな視点で装うのも、相手からしたらまた嬉しいギフトなものだ。 このショーを一緒に見ていたパートナー。次のデートの折には、言葉の通じない日本のショッピングセンターで一生懸命私好みなファッションをコソコソ仕入れて、デートに誘ってくれたな。出向いたレストランの輝きより、贈られたギフトより、その気持ちが最高に嬉しかったな(ノロケテスミマセン)。 

装いを自分の味方に

日本人女性は、洋服や小物の力を借りるのがうまいそうだ。 私の外国人パートナーは、日本人女性のそのフェミニンさを、私を含め(ノロケテスミマセン2)よく褒める。 自信がない時も、心が泣いている時も、自分がどうありたいかわからない時も、身にまとって社会に出なければいけない日はみんなある。 だからこそ、自分の味方になってもらうべく装おうではありませんか♡ そして帰宅した際には、そんな状態なのに頑張ってきた自分をねぎらうべく、肌心地の良い部屋着を身にまとって、自分を愛でてあげようではありませんか♡

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