着こなし

日々の生活またはパーティーに参加する場合の洋服を選ぶ基準を考えてみる。私は長い間たずさわってきた職業のせいか・・・出来るだけ目立たずその場に馴染む事が出来るような無難な色のシンプルなスーツまたはワンピースを選んでしまう。アクセサリーは少しだけチャレンジ出来るかもしれないが・・・。

過日、ファッション界のレジェンド、アイリス・アプフェル氏の映画をアマゾンプライムで観た。2016年の制作映画、97歳(1921年生)アイリス・アプフェル氏。目が覚めるようなテキスタイルの色の組み合わせとそしてアクセサリー。ご本人が心の底からその組合せを楽しんでいて、観終わったあと、最高にHAPPYな気分になった。インテリアデザイナーやテキスタイルメーカーとして仕事をしてきた経験が彼女独自の個性を確立している。

出典:94歳のファッションアイコン、アイリス・アプフェルのスタイル名言集 https://www.harpersbazaar.com/jp/fashion/fashion-column/a80920/fir-iris-apfel-quotes-160224/

自分のスタイルを確立し貫く。経験と自信があるからできることなのか。もしくは自分自身を心から愛おしく感じ正直に生きているからなのか。この問いへの答えが「人の目を引く為じゃなく、自分の為に服を着ている」。こんな風に着こなしを楽しめる日々であればどんなに快適であろうか。

「制服」

中高生の時は、何の疑問もなく着用していたが、社会人になってからある時期、「制服」を着て仕事をすることがあった。日々、自分の選んだものではない同じ服を着る。ごく簡単なことのようたが、時間が経つごとになんとも耐えられない時間となった。

天気や季節・体調にかかわらず、自分の気分に反し同じ服を着る。自分自身を消されていくようで耐えられず、数か月でその場を去った経験があるが、映画を観て彼女の言葉を耳にし、自分の感じた事と一致した。

また、身近な女性も浮かんだ。ずっと憧れている10歳年上の女性。洋服はもちろん自身が身に着けるものすべてにこだわりがある。頑固ではなく良い意味でのこだわり。高価なものだけで装うのではなく自分のセンスにあえば安価なものも取り入れる。ただ、彼女が着ると決して安価にはみえないが・・・。

ただし、「試着し購入する時には自分の納得する寸法に仕立て直す」。それは数ミリ単位でこだわる。他人がみたら変わるの?と思う寸法であり、身体のラインが少しでも崩れたら着られなくなると思ってしまうのだけど・・・。

これも、アイリス・アプフェル氏が伝える「自分の身体を再確認し“然るべく”ライフスタイルにあった、ほどよいものを着る」ということなのであろう。30年近くお付き合いさせていただいているのだが、秘訣を聞きたくスタイルの維持方法を伺ったことがある。「まぁ、それなりにね。ずっと身体は動かしているわ・・・」

やはり自分のために時間をとり、慈しむ時をもっていらっしゃった。そのために必要な身体つくりとメンテナンス。私も見習いおよばずながら、週1回のトレーニングと月1回の整体サロンへ。どちらも5年程のお付き合いになる。

それぞれ場所は違うが共に住宅街にある隠れ家的な施設。パーソナルコンディショニングを中心にトレーニングとストレッチを組み合わせたトレーニングジム。体型改善に特化した整体とエクササイズを組み合せたサロン。お気に入りの服を着続けるために自分の身体を整える場所。

ボディービルダーの様な筋肉ムキムキの身体ではなく、しなやかな身体を目指すため時間。両施設ともジムフロアやサロンにマシンが揃っているわけではないが、トレーナーからの指示で身体を動かすと普段動かさない筋肉が動き、汗がじわっと出て来る。トレーニング終了後は足腰がガクガクし、翌日にはちゃんと筋肉痛がある。

その中で今一番の推しはパーソナルトレーニングジムに導入された「イナーシャーウェーブ」。ゴムチューブを2本使用し体幹を鍛える。簡単そうに見えるが、かなりのトレーニング量。トレーニング効果は全身に及び、使用方法によって無酸素運動と有酸素運動の効果が得られ、シェイプアップ・脂肪燃焼など希望の身体つくりへのアプローチが可能であるという。

これからの季節、スーツ・薄手のカーディガン着用時、また和服を美しく着るためにも背中のラインは美しくありたい。

身体に服を合わせるのではなく、服に身体を合わせる。美味しいお食事は、気にすることなくたっぷりと頂きたい。年齢を重ねた今、そのためにはそれなりのメンテナンスが必要となる。実際、周囲を見渡した時、年齢に関係なく輝いている方は男女関係なく何かしら自分に課している事があるように思う。決してストイックではなく、自然にさりげなくだけど・・・。

そしてこれも映画「ダイアナ・ヴィリーランド 伝説のファッショニスタ」、ハーパス・バザーやヴォーグ編集者ダイアナ・ヴィリーランドの言葉。

“良い人生は1つだけ
自ら望み自ら創る
スタイルこそすべて
まさに生き方
スタイルなしじゃ価値がない
新しい服を着るだけじゃダメなの
その服でいかに生きるかなの”

TPOを外すことは論外であるが、自分らしいスタイルをつくる事。「〇〇さんらしいね」、言葉ではなく洋服で生き方を語る。アイリス・アプフェルが語るように。「自分のスタイルを持つことで自分の考えが生まれる」そんな女性になっていきたい。着こなし、奥が深い。

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